ジャンクのキシリウムの分解です。
ISM3D世代のキシリウム・プレミアムの前輪です。
前輪に関してはハブフランジに「プレミアム」って文字が入ってるだけのフツーのキシリです。

スポークが1本死んでます。
専用のニップル回しを使わなかったらしく、スポークが散々ねじれた挙句にニップル部分がぶっ壊れてます。

何かに突っ込んだようで思い切り座屈しています。

修正した痕跡はありますが無理無理。

ニップル部分はこんな感じ。
このままでは回せません。


作業前。ニップル回しが振り回しにくいのでカットしました。
こんな長い柄はいらない。

どんどん緩めていきます。
リムが曲がっているのでバンッ!バンッ!って音を立てて解放されていきます。
幸いにも固着したニップルは殆どなく、ヒートガンと専用浸透潤滑剤で緩んで
いきました。なお一部が固着してたときは他の緩められる部分を緩めてしまうのがコツです。

ラス1。件のニップルが壊れたスポークです。

取れました。どうせリムも捨てるから取る必要ないけど。


下が曲がっていないリムで、上が今回の曲がっているリムです。
すんごい反ってる。ここまでのものは初めて見た。

座屈で一部がD形になってるうえ、グニャグニャに曲がったリムの利用方法もないので切り捨てます。

断面。結構薄いですね。
リムサイドがかなり凹型に削れているのが分かります。

これがFOREテクノロジーのところ。溶かしながらネジを作るそうです。
ここの内周部分もかなり厚みがありますね。よっぽどのことが無い限りニップル周辺が炸裂することは
なさそうです。
今回はスポークが手に入れば良かったのでこれで十分目的は果たしました。
意外だったのはハブが純正ベアリングのままで傷みも無かったこと。
前のオーナーはファーストオーナーでそこそこの価格で買ったそうで、セラミックとか非接触やらの変な
ことをせずに真面目に愛用していたんだと思います。
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