バイクのメンテナンスのときに使うスタンドですが、最近ネットを拝見していると
こうじゃなきゃいけない的な何かを感じてしまいます。
こうじゃなきゃいけないとは↓これとか

これとか↓

うーん、ハッキリ言わせてもらいます。
普通は要らないです。というのも、この二つには実は根本的な問題があるので。
1. スイングアームスタンドは後輪を浮かせるだけでスイングアームの荷重を抜くことができない例えばサスの調整分解やスイングアームの分解ができないので、日常用途としては概ね車輪を拭いたり
チェーンを掃除するくらいにしか使えない。
2. フロントアップスタンドはフォークを抜くところまでしか分解できないこれはもうそのまんまの意。しかもワンマンでアップ作業やると転倒の危険大。
三つ又を抜こうと思ったら困ることに。エンジンを下ろすような作業ならアリか…前を上げる必要ないか。
ということです。恰好はいいんですが意外とできることに制限があります。作業用というより本当に軽整備用。
じゃあどうすればいいのかという問いに対しては0.005秒で
パンタジャッキ使えと答えます。

こいつをですね、サイドスタンドを立てた車両に掛けます。
下記の位置です。

前を上げたいときはAあたりの位置に。後ろを上げたいときはBあたりの位置に。
どこか探すなりして掛けましょう。
マフラーとか邪魔なら外しましょう。どのみち外すような整備になるんだから問題ないでしょ。
リアホイールを上げたいだけならスイングアームにかけてもええんです。


SRなんかでもいつもこの方法ですが、リッターのフルカウルのVTRでもフツーにやってます。
VTRのフロントはエンジンマウントを使っていますが、マウント位置の高さが結構あるのでジャッキで
ソロリと上げてから馬を掛けてます。こういう馬も1個あると便利かもしれません。
こんなんでもタイヤとスタンドとジャッキの大きな三点で支えるので意外と安定します。
肝心な点として、砂利や土の上などの不整地でもアップができます。普段のチェーンメンテやホイール掃除のときはそもそもメンテスタンドは使わずに力技。
原付用のメンテスタンドも持ってますが原付レベルですら一度も使ってない。面倒だから。
今回の話はメンテナンス本にも書いてあるものなので、知っている人にとっては常識レベルのネタです。
メンテスタンドの類は好きに買えばいいんだけど存外に大きなものなので、借家生活の学生や住居不安定な
若人はやめたほうがいいです。ホンマに。
- 関連記事
-