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コイルバネとは何かを解説します。

下記のように棒をねじって反力を使うものがねじりバネです。正確には棒ねじりバネ。
車のスタビライザーなどが分かりやすいですかね。

190624b1.jpg


コイルバネというのは実はそれとほとんど同じです。コイル状に畳んだだけ。
とはいえ登場から500年くらいしか経っていない新参者です。

190624b2.jpg

赤い線で分かりやすく描いていますが、要は棒のねじれの反力を使っています。
これを理解すればコイルバネを見ただけで凡その特性が分かるようになります。

太ければもちろん硬いバネになりますが、巻きが荒くても硬いバネになります。
同じ縮み量でも荒い方が棒のねじれる量が増えるからです。
バネのコイル全体の大きさもそれと関係します。
つまり以下になります。

・線径が太い 硬い
・線径が細い 柔らかい
・巻きが荒い 硬い
・巻きが密  柔らかい
・コイル自体が細い 硬い
・コイル自体が太い 柔らかい

ze56_9161.jpg
プログレッシブスプリングが部分的に巻きの粗密を変えてますが、つまりそういうことです。
線が細くて巻きが荒ければ、軽くて反力が強いバネになります。少し前に流行った荒巻
スプリング
というやつです。
コイルバネの知識があればあんなものは買いません。折れるのは目に見えてるから。
純正部品の多くが「線が太く、巻きが密で、コイルも太い」のには理由があるわけです。

ちなみにコイルバネをカットすると硬くなるのも上記の原理です。
同じ縮み量のときにバネのねじれ量が増えるから。棒ねじりバネの棒自体を短くしてい
るのと同じです。切った量にほぼ比例してバネは硬くなります。


それと、原理を理解して動きをイメージすれば分かると思いますが、
コイルバネは動作時に回転しません。
コイルバネは動作時に回転しません。

大事なことなので二回言いました。長期的には回っていくこともありますがそれは別です。
なのでスラストベアリングをスプリングシートに挟む必要などありませぬぞ。
スプリングシートは座面の食い込み防止のためのものでござる。
というか、コイルバネがくるくる回るという話がマヂ全く理解できん。

このバネの世界、特にオートバイ界隈ではいまだにトンチンカンな知見が多いので書きました。
変位とか回転角とか分けてるから分かりにくくなってるだけで、原理自体は単純ってやつ。
 
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