SELEV MATRIXの中古を安価に入手したので修理です。

SELEVはかつて
エイリアンを愛用してました。2007年に買ったっけ。
本当はMATRIXが欲しかったんですがあまりに高価で手が出なかった。
選択肢と在庫が潤沢な現在と違って、当時はものすごく高くて在庫も全く無い時代でした。
シューズとヘルメットは春に押えないともう買えない時代。そんな感じだから値引きなんてなし。
しかも当時のそういった装備品はなんでこんなにトンチンカンな色なの?って感じで徹底的にダサくて、
その中でセレーブというブランドが「普通の単色のヘルメット」を出してたから大人気だったわけです。
ちなみにロードバイクのフレームもすぐに手に入るわけじゃなく、オーダーして半年くらい掛かってました。
イタリア時代のデローザなんて、次のモデルの発表会時期にようやく入荷って感じです。おい!
さておき破損状況について。
使用頻度は明らかに少ないものの、前オーナーが汗を放置したらしくパッドが全て分解しています。
私のエイリアンでは多少雑に扱ってもこんなことは皆無ですが、調べると一時期においてのみ同様の
事例が多数ヒットすることから、一時期のセレーブのパッドに出ていた症状なのかもしれません。
日々の洗浄に邪魔な内装を捨てる派なので、パッドが劣化していても問題ありません。
ただセレーブは後頭部の内装がアジャスターと組み合わさっています。


このアジャスターの内装部分も劣化していて、さらに内部のプラもバッキバキに割れた状態。
ひどい品質だ。

このパーツ、交換するとなると3000円以上します。
下手するといいヘルメットが買える値段になってきちゃいますね。
だから自作で再生します。
まずはリベットを飛ばしてパーツをバラバラに。


ファイルケースを同じ形に切って、元の内装を剥がしたものをスーパーXで貼り付けます。
新たな生地を使いたいところですが、元の生地じゃないとマイクロファスナーにくっ付かないので
再利用は仕方ない。
スーパーXで貼り付ける際には、あまり強く押さないようにしないといけません。
つまり、ふわっとね。そうしないとマイクロファスナーにくっ付かなくなります。

ここにくっつけるわけですが。

頭に面する裏側は生地を貼っていません。この部分の生地は要らない。
無駄に汗を吸うし洗浄時に邪魔になるだけ。
他社製品の殆どがここに当て生地がありませんから、無くても問題ないです。

リベットの部分は普通のネジで代用。低頭ネジを使おうかと思いましたが、どうやら飛び出してても全く
当たらないようなのでこのままで行きます。
修理完了。新品とそん色ないレベルまで直せました。
そもそもこのアジャスター(というか内装システム)自体がダメダメだから、これが壊れたら他のヘルメット
から移植したい。セレーブはパーツの価格があまりにも高いし。
普通のヘルメットはリング状のプラスチックで頭部をぐるりと囲って吊るようにフィットさせています。
セレーブは安直に後ろで押えるだけなので、前後だけで持たせてる感じになります。
これでは衝撃ですぐにずれてしまいます。
嘘みたいなチャチさですが、販売当時には他社でもこういうヘルメットが多かったです。
でもセレーブはいまだにこれを続けていて、今となっては孤高の貧弱内装システムになってしまいました。
この会社はあんまり研究しないのかな。
でも外見がとてもカッコいいから好き。カッコいいは正義。
- 関連記事
-