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カブのエンジンをOHしてしばらくは問題無かったんですが、ある日突然微妙なオイル漏れが始まりました。

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エンジン左側からポタ…と僅かに滴ります。エンジンオイル温度が上がると10分に1滴くらいで。
所詮24滴が1ccなので10分1滴じゃオイルレベルは減らないです。
その状態でハイペースで往復200kmみたいなことを毎日のようにこなしてました。


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大分オイルオイルしてますね。
出所は左ケースカバーです。


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ケースカバーを開けるとオイルが少しだけ溜まっています。


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ステーターベース固定用の皿ネジのシールは上下入れ替えてみて変化が無かったので、
この漏れはステーターベースのOリングかな?


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フライホイールを外してみます。


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フライホイールの裏とステーターコイルにオイルが付いていますが、結構少ない気が。
しかし普通ならここにオイルは一切付かないしなぁ。
まぁクランクシャフトシールかジェネレーターベースのOリングパッキンのどちらか、または両方が
漏れの原因でしょうね。


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パーツを発注して届きました。
シャフトのオイルシールとステーターベースのOリングです。
純正よりちょっと安いキタコの互換品にしました。


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ステーターベースを外すとオイルがダバダバ漏れるので車体全体を少し右側に倒すようにセッティングします。


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ステーターベースを外しました。
Oリングもオイルシールも特にダメージは無いですが、新しいパーツに交換しておきます。
クランクシャフトのオイルシールは外すのは簡単だけど入れるのに結構力が必要で、空中作業でやっ
てると中々しんどかったです。


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戻しました。しばらく走ってみたところ漏れは止まったようです。
良かった良かった。
 
 
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CAYOのケーブル周りの修理です。
ヘッド部分にあるリア側のケーブルの受け(アジャスター)が錆びて固着して、回そうと思ったらパキッと
折れまして。
2年くらい見て見ぬふりをしていたのですが、たまにシフトがズレるときがあるし、インナーワイヤーに無理が
かかって遂に切れてしまったので重い腰を上げました。


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パッと見は問題なく見えます。
実際動作はさほど問題ないです。


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折れてるんですねぇこれが。
汗とか水とかガンガンかかるので当然こうなるわな。でもフロント側はここまでではないのはなぜだろう。


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折れ残った部分を撤去します。
最初はドリルが滑りやすいのでアルミで囲いました。


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小さいドリルから大きなドリルへ。


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簡単に取れればいいですけど今回は少し難儀しました。
モノがモノだけに素材的にチョイ硬くて、中々取れません。


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取れました。ふぅーいい仕事したぁ


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タップで綺麗にします。普通ピッチのM6でした。助かった。


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残ったアジャスターのボルトで元に戻しても良いんですけど同じことの繰り返しです。
※ちなみにシマノの汎用アジャスターの中身が流用できそうです。

ここはアジャスターが長すぎて取り回しに無理があるのが新車時から気になりまくっていたので、
この機会に元の状態に戻すのはやめて改善します。


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組み戻す前にやること。ワイヤーを通すための事前作業。
30番くらいの太い糸に短く切った針金をテープで付けます。
このとき使うテープはマスキングテープが良いみたいです。画像はセロテープですがマスキングに
貼り直しています。

インターナルルーティングはワイヤーが切れる前ならワイヤーライナーを通しておけば何の苦労も
ありませんが、今回のようにワイヤーが切れてしまったら大変です。


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ヘッドから入れてネオジム磁石で誘導します。


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ダウンチューブ側はわりとすんなり出てきました。


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これにライナーを付けて通しておきます。


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チェーンステイ側は内部が汚いらしく、色々引っかかって出てこない。ここは強度確保で積層も分厚い
ので磁石があまり効きません。
なんとかBBの近くに引き寄せ目視できるところまで来たのに最後のちょっとで引っかかります。

なので画像のようにワイヤーライナーの先端に細く割ったネオジム磁石を付けて、フレーム内に差し
込んでキャッチする作戦に。
磁石は割っても割ってもそれぞれが独立した磁石になり、割った傍からN極とS極が出来ます。
面白いですねぇ。これは小学校の理科でも習いましたね。


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やっと出てきました。随分苦労しました。
このCAYOのチェーンステイ内の汚さと構造には常に苦労させられてます。


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前々からエンド側に長~いワイヤーライナーを仕込んでますからね。
素の状態だと綺麗にインナーワイヤーが這わないみたいで、こうしないとシフトが安定しないんです。


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ライナーも通せたのでヘッド側の新しいアウター受けを旋盤で作ります。
7N01の削り出しです。実は光モールの6063のアルミ丸棒で作ってみたら2回失敗しまして。
所詮サッシ材ではこういう小物を作ること自体が無理でした。


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そのままでは腐食するのでPG80を筆でぬりぬり。
見栄えは悪くないです。


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テフロンのワイヤーライナーをラッパにして仕込み、G17で留めました。
ライナーを入れておかないとせっかく作ったパーツが摩耗しますんで。


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あとついでに2010~2014年式のエルゴのウイークポイント部分を改善しました。
赤丸のところでインナーワイヤーが切れやすいやつです。


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黄色いガイドを外して角を少し削ります。ここの角が僅かに出てるねん。


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戻したらテフロンライナーを差し込み、アウターワイヤー側をラッパにして、1cmくらいまで短
く切って仕込んでおきます。あまり長くすると引きが重くなるし、Rのところでインナーが通しに
くくなって整備性が悪くなりそうでした。


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組めました。アジャスターはJAGWIREの小型のものを使ってインライン式にしました。
受けが短くなったのでかなり無理が無くなりました。
見た目もすごく良いじゃないですか。本来こうあるべきだ。
 
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MERAKのステムを交換しました。

わかるかね?

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わかるかね?


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わかるかね?


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モダンな形。レパルトコルセというステムです。
ビアンキの純正らしい。
元々あと5mmほどハンドルを下げたかったんですが、そのあと5mmが難しかったわけです。
73度の水平ステムにすればそれまでの80度に対して一気に20mmくらい下がるので、15mmほどコラム
スペーサーを足せば良いのですけども。

けども。

スローピングっぽいデザインなのに水平ステム入れたらダサいじゃん。

そもそも新生ITMのALUTECHを入れてたのも「落差を出しつつ格好も付ける」ためで、通常の
ステムが84度なのに対してITMは80度。たった4度のことでもハンドルが7mmくらい下がります。

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ステムの角度は付けつつハンドルを下げる手段としては、スペシャのスペーサー式の角度可変
ステムと↑のワンバイエスのスージーステムがあります。
スージーステムは古くからある有名商品ですね。
でもスペシャもスージーも価格が高いし、スージーは下がりすぎるし。

そこで困っていたところに件のステムの中古品を見つけてしまったのです。
スージーっぽい形状に「これ行けるんじゃね?」ってピンときましたん。

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ITMだと地面から87cmです。


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スパルトコルセだと86.5cm。きっかり5mm下がりました。


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サドルは地面から94cmなので、94-86.5で75mmの落差になります。
85mmは欲しいけど75mmで十分。以前の70mmは浅すぎです。
MERAKのフレームサイズは私に対してジャスト寸法なので、ISPを切らずにサドル高がピッタリと
決まりますが、それでも落差が微妙に足りません。つまりヘッドチューブが長い。
しかもステムのヘッドキャップも14mmくらいの分厚い汎用品が付属していたので、自作で9mm厚の
キャップを作って付けています。
”付属していたキャップをそのまま使って84度ステムにする”と、ステムベタ付けでも落差は55mm
程度の浅さになってしまいます。

2010年当時はカーボンモノコック黎明期ということもあって各社ヘッドチューブが少し長いのが
普通でしたが…落差についてあまり配慮が無かったように思います。


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重さです。若干重いけど見た目のゴツさに比してかなり軽量。
精度もいいし造りが綺麗。純正装着だからって気軽に捨てるのは勿体ない良品です。
 
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