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CAYOで走ってると妙な現象が。

 ■アウターロー2枚目に差し掛かるとたまに「ガチョン!」とトルク抜けのような事象。

アウターのときにロー2枚目なんて滅多に使わないし、フリーのラチェットが貼り付いてるだけだろうと
思いながら4日くらいそのまま使い続けていると…

 ■アウターロー3枚目に差し掛かるとたまに「ガチョン!」とトルク抜けのような事象。
 ■アウターロー2枚目に差し掛かると頻繁に「ガチョン!」とトルク抜けのような事象。

ん?酷くなってきてる。
インナーに落としてみると全く症状が出ない。
アウターに入れると症状が出る。
これはフリーのせいではない。
安全な区間でアウターロー2枚目に入れて覗き込んでみると、勝手にインナーに変速しようとしてる!
FDをアウター寄りに調整してみても全く改善せず。


IMG_20230810_213808.jpg

スタンドに掛けてアウターロー2枚目以下で無負荷で回してみると、画像のようにチェーンが勝手に
インナーに脱線しようとします。えぇ!?
画像はヤラセではなく本当にこうなってます。

チェーンのリンクの固着でこういうことが起こることがあるので、起こった瞬間にリンクの固着を確認しても
全く固着なし。というかチェーン自体を2か月前に替えたばかり。


IMG_20230810_214311.jpg

一定の位相で起こっているようなので、チェーンリングをよーく見てみると…


IMG_20230810_214400.jpg


犯人はお前か


IMG_20230810_214409.jpg

歯が1つだけ潰れて幅も広がってました。
ここでチェーンが乗り上げてたわけです。
ここの歯自体は元々高さが少し低い設計なので気が付かなかったわ。



IMG_20230810_214739.jpg

ヤスリで削ってやると嘘みたいに直りました。
このチェーンリングはSRAMのFORCEなんですが、FORCEやAPEXの肉抜きのあるデザインのものは
アルミが柔らかいので、不意な事象を起点にしてこういうトラブルが起こったんだと思います。
sprマークのあるスプリンターモデルやREDのチェーンリングはやや硬質なので恐らくこうはならず、歯の
先端が折れて終わる(否、そもそも折れたりしない)と思います。

今回は非常に珍しい駆動系トラブルでした。
何で潰れ始めたのかは不明。


一応製品のフォローをしときますが、柔らかいから悪いということはなく、使い倒した経験上は柔らかい方が
耐摩耗性はむしろ良いです。FSAの最上位のプロロードやカンパの5アーム時代のミドル以下も柔らかい
ですが滅茶苦茶長持ちします。変速性能は若干落ちますけど。でも若干です。
 
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カブのPB16キャブがずーっと調子悪くてオーバーフローを頻繁に起こすようになり。
フロートバルブとフロート交換までしたんですが。
フツーにガソリン漏れを起こすようになりました。

IMG_20230611_131032-2.jpg

赤丸の部分です。フロートチャンバーとガソリンコックのパッキンの劣化ですね。
新車から20年以上使い続けているので仕方ないとはいえ、当然新車からの付き合いなので
複雑な気持ちになります。中古で買って直すのと違って20数年間の思い入れがあるんや。

ここのパッキンは純正を買っても合計で1000円強くらいですが、カブごときにその金額って
微妙じゃね?(←思い入れはどこに)
フロート周りでかなり痛い散財したし。


なので禁断のアセトン膨潤をしてみることにしました。


IMG_20230608_101657.jpg

まずはNBRゴムのOリングをテストピースにしてチェック。
アセトンに30分漬けると面白いほど大きくなりましたが、放置すると↑の画像のようにむしろ僅かに
収縮しました。大丈夫かこれ。



IMG_20230608_101752.jpg

しかし、何もしていない方は厚みが2.5mmですが…

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アセトンに漬けた方は2.7mmくらいまで厚くなってます。見た目にも明らかに分厚い。


IMG_20230608_101550.jpg

どうせダメもとなんだからってことで躊躇なくフロートチャンバーパッキンを漬けます。
まずは漬ける前のサイズをノギスで測ってマーキングもしておきます。


IMG_20230608_112228.jpg

30分後。

( ゚∀゚) アハハハハノヽノヽノ \ / \ / \

デカすぎ


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漬ける前


IMG_20230608_112249.jpg

漬けた後
明らかに分厚くなりましたよ。


IMG_20230608_120719.jpg

少し放置すれば大きさは戻るので問題なく組み込みできました。


IMG_20230608_120739.jpg

フロートチャンバー端面とツライチになってパッキンの役目を果たしていなかったのに、作業後は
ちゃんと出っ張ってます。


IMG_20230611_131010-2.jpg

コックのパッキンも同じ作業をして組み込んだらガソリン漏れは収まりました。
これで何か月間の間に千キロ以上も走ってますけど全く問題ありません。
何度か分解してますけど再発もありませぬ。

つまり、アセトン膨潤技は十分以上に使えることがここにひとつ証明された。

(※あくまでもエビデンスはひとつ)


これでビンテージ車両のパッキン調達で右往左往したり馬鹿みたいな金を払うような事例も
少し減るかもしれませんね。

アセトン膨潤は色んな人が試してるけど、実際に使用してどうだったかのレポートはネット上には
無いので私が初のネット掲載になります。みんな感謝しなさいよ。


ドケチ万歳。

 
 
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カブのエンジンをOHしてしばらくは問題無かったんですが、ある日突然微妙なオイル漏れが始まりました。

IMG_20230729_115021.jpg

エンジン左側からポタ…と僅かに滴ります。エンジンオイル温度が上がると10分に1滴くらいで。
所詮24滴が1ccなので10分1滴じゃオイルレベルは減らないです。
その状態でハイペースで往復200kmみたいなことを毎日のようにこなしてました。


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大分オイルオイルしてますね。
出所は左ケースカバーです。


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ケースカバーを開けるとオイルが少しだけ溜まっています。


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ステーターベース固定用の皿ネジのシールは上下入れ替えてみて変化が無かったので、
この漏れはステーターベースのOリングかな?


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フライホイールを外してみます。


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フライホイールの裏とステーターコイルにオイルが付いていますが、結構少ない気が。
しかし普通ならここにオイルは一切付かないしなぁ。
まぁクランクシャフトシールかジェネレーターベースのOリングパッキンのどちらか、または両方が
漏れの原因でしょうね。


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パーツを発注して届きました。
シャフトのオイルシールとステーターベースのOリングです。
純正よりちょっと安いキタコの互換品にしました。


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ステーターベースを外すとオイルがダバダバ漏れるので車体全体を少し右側に倒すようにセッティングします。


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ステーターベースを外しました。
Oリングもオイルシールも特にダメージは無いですが、新しいパーツに交換しておきます。
クランクシャフトのオイルシールは外すのは簡単だけど入れるのに結構力が必要で、空中作業でやっ
てると中々しんどかったです。


IMG_20230729_121124.jpg

戻しました。しばらく走ってみたところ漏れは止まったようです。
良かった良かった。
 
 
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CAYOのケーブル周りの修理です。
ヘッド部分にあるリア側のケーブルの受け(アジャスター)が錆びて固着して、回そうと思ったらパキッと
折れまして。
2年くらい見て見ぬふりをしていたのですが、たまにシフトがズレるときがあるし、インナーワイヤーに無理が
かかって遂に切れてしまったので重い腰を上げました。


IMG_20230420_123903.jpg

パッと見は問題なく見えます。
実際動作はさほど問題ないです。


IMG_20230420_131705.jpg

折れてるんですねぇこれが。
汗とか水とかガンガンかかるので当然こうなるわな。でもフロント側はここまでではないのはなぜだろう。


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折れ残った部分を撤去します。
最初はドリルが滑りやすいのでアルミで囲いました。


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小さいドリルから大きなドリルへ。


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簡単に取れればいいですけど今回は少し難儀しました。
モノがモノだけに素材的にチョイ硬くて、中々取れません。


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取れました。ふぅーいい仕事したぁ


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タップで綺麗にします。普通ピッチのM6でした。助かった。


IMG_20230420_143426.jpg

残ったアジャスターのボルトで元に戻しても良いんですけど同じことの繰り返しです。
※ちなみにシマノの汎用アジャスターの中身が流用できそうです。

ここはアジャスターが長すぎて取り回しに無理があるのが新車時から気になりまくっていたので、
この機会に元の状態に戻すのはやめて改善します。


IMG_20230420_180000.jpg

組み戻す前にやること。ワイヤーを通すための事前作業。
30番くらいの太い糸に短く切った針金をテープで付けます。
このとき使うテープはマスキングテープが良いみたいです。画像はセロテープですがマスキングに
貼り直しています。

インターナルルーティングはワイヤーが切れる前ならワイヤーライナーを通しておけば何の苦労も
ありませんが、今回のようにワイヤーが切れてしまったら大変です。


IMG_20230420_180426.jpg

ヘッドから入れてネオジム磁石で誘導します。


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ダウンチューブ側はわりとすんなり出てきました。


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これにライナーを付けて通しておきます。


IMG_20230420_185132.jpg

チェーンステイ側は内部が汚いらしく、色々引っかかって出てこない。ここは強度確保で積層も分厚い
ので磁石があまり効きません。
なんとかBBの近くに引き寄せ目視できるところまで来たのに最後のちょっとで引っかかります。

なので画像のようにワイヤーライナーの先端に細く割ったネオジム磁石を付けて、フレーム内に差し
込んでキャッチする作戦に。
磁石は割っても割ってもそれぞれが独立した磁石になり、割った傍からN極とS極が出来ます。
面白いですねぇ。これは小学校の理科でも習いましたね。


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やっと出てきました。随分苦労しました。
このCAYOのチェーンステイ内の汚さと構造には常に苦労させられてます。


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前々からエンド側に長~いワイヤーライナーを仕込んでますからね。
素の状態だと綺麗にインナーワイヤーが這わないみたいで、こうしないとシフトが安定しないんです。


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ライナーも通せたのでヘッド側の新しいアウター受けを旋盤で作ります。
7N01の削り出しです。実は光モールの6063のアルミ丸棒で作ってみたら2回失敗しまして。
所詮サッシ材ではこういう小物を作ること自体が無理でした。


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そのままでは腐食するのでPG80を筆でぬりぬり。
見栄えは悪くないです。


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テフロンのワイヤーライナーをラッパにして仕込み、G17で留めました。
ライナーを入れておかないとせっかく作ったパーツが摩耗しますんで。


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あとついでに2010~2014年式のエルゴのウイークポイント部分を改善しました。
赤丸のところでインナーワイヤーが切れやすいやつです。


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黄色いガイドを外して角を少し削ります。ここの角が僅かに出てるねん。


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戻したらテフロンライナーを差し込み、アウターワイヤー側をラッパにして、1cmくらいまで短
く切って仕込んでおきます。あまり長くすると引きが重くなるし、Rのところでインナーが通しに
くくなって整備性が悪くなりそうでした。


IMG_20230422_164614.jpg

組めました。アジャスターはJAGWIREの小型のものを使ってインライン式にしました。
受けが短くなったのでかなり無理が無くなりました。
見た目もすごく良いじゃないですか。本来こうあるべきだ。
 
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MERAKのステムを交換しました。

わかるかね?

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わかるかね?


IMG_20230622_093041.jpg


わかるかね?


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モダンな形。レパルトコルセというステムです。
ビアンキの純正らしい。
元々あと5mmほどハンドルを下げたかったんですが、そのあと5mmが難しかったわけです。
73度の水平ステムにすればそれまでの80度に対して一気に20mmくらい下がるので、15mmほどコラム
スペーサーを足せば良いのですけども。

けども。

スローピングっぽいデザインなのに水平ステム入れたらダサいじゃん。

そもそも新生ITMのALUTECHを入れてたのも「落差を出しつつ格好も付ける」ためで、通常の
ステムが84度なのに対してITMは80度。たった4度のことでもハンドルが7mmくらい下がります。

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00633129_3.jpg

ステムの角度は付けつつハンドルを下げる手段としては、スペシャのスペーサー式の角度可変
ステムと↑のワンバイエスのスージーステムがあります。
スージーステムは古くからある有名商品ですね。
でもスペシャもスージーも価格が高いし、スージーは下がりすぎるし。

そこで困っていたところに件のステムの中古品を見つけてしまったのです。
スージーっぽい形状に「これ行けるんじゃね?」ってピンときましたん。

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ITMだと地面から87cmです。


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スパルトコルセだと86.5cm。きっかり5mm下がりました。


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サドルは地面から94cmなので、94-86.5で75mmの落差になります。
85mmは欲しいけど75mmで十分。以前の70mmは浅すぎです。
MERAKのフレームサイズは私に対してジャスト寸法なので、ISPを切らずにサドル高がピッタリと
決まりますが、それでも落差が微妙に足りません。つまりヘッドチューブが長い。
しかもステムのヘッドキャップも14mmくらいの分厚い汎用品が付属していたので、自作で9mm厚の
キャップを作って付けています。
”付属していたキャップをそのまま使って84度ステムにする”と、ステムベタ付けでも落差は55mm
程度の浅さになってしまいます。

2010年当時はカーボンモノコック黎明期ということもあって各社ヘッドチューブが少し長いのが
普通でしたが…落差についてあまり配慮が無かったように思います。


IMG_20230621_213949.jpg

重さです。若干重いけど見た目のゴツさに比してかなり軽量。
精度もいいし造りが綺麗。純正装着だからって気軽に捨てるのは勿体ない良品です。
 
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