fc2ブログ
このブログを見た人は140年以内に100%死ぬ
      
ちょい久々のSRネタ。
SRはリアにZRX1100のサスを入れて4cm上げ、フロントを1cm強下げ、キャスターを27°30′から
24°近くにしています。
長年FTR250に乗っていたので、FTR250と同等のフロント19インチで24°近くのセッティングが好き。

リア4cmアップといっても実際は激しくなくて、スプリングをZRX400用にすることで1Gでの沈み込みを
大きめにしているので通常時は実質2.5cmアップ程度です。
オフ車やR1のようにサスに長いマイナスストロークを持たせてピッチングを阻害せず、ブレーキング時に
キャスターが立ってくるセッティング。

フロント周りはXJR400で、最低でもXJR程度の剛性があるフロントエンドじゃないと上記と組み合わせ
てはダメ。純正フォークだと軽いブレーキングやスロットルオフですらちょっと暴れます。
大八キャストも暴れる要因かもしれません。


IMG_20230417_152757.jpg

スイングアームの垂れ角を減らしたいけど難しいですね。
一度330mmのサスを入れてみましたが…フラットで「一般的には」乗りやすいものの、個人的には
鈍重な感じがあって好みでは無かったです。マイナスストロークが減るせいもありますし、この垂れ角
だからこその軽快な挙動もあるのであまり変えられないという結論。
もし垂れ角是正をやるならピボット位置を5mm下げだな。


IMG_20230513_110402.jpg

で、問題はですね。
フレームとチェンジシャフトにチェーンが当たるんですわ。
たぶん僅か2cmでも上げたら当たるんちゃうかな。
XT500はフレームに当たらないようにスライダーが付いてますが、当SRはローラーを付けました。


IMG_20230513_110528.jpg

こんな感じで。
あくまでも干渉防止なので走っている最中はローラーにあまり当たっていないと思います。

チェーンを張ってしまうと当然ストローク時にパンパンになりますんで、結構だるんだるんにして
こういったローラーなどを使って対策するしかありません。

巷のVMXカスタムでスライダーも何も付けてない車両でチェーンの張りが強すぎたり、スライダーの
類を装着していない車両が散見されますが、あれ大丈夫なんかいな?
 
関連記事
      
ジャンクのキシリウムの分解です。
ISM3D世代のキシリウム・プレミアムの前輪です。
前輪に関してはハブフランジに「プレミアム」って文字が入ってるだけのフツーのキシリです。

IMG_20230418_115515.jpg

スポークが1本死んでます。
専用のニップル回しを使わなかったらしく、スポークが散々ねじれた挙句にニップル部分がぶっ壊れてます。


IMG_20230418_115522.jpg

何かに突っ込んだようで思い切り座屈しています。


IMG_20230418_115539.jpg

修正した痕跡はありますが無理無理。


IMG_20230418_115621.jpg

ニップル部分はこんな感じ。
このままでは回せません。


IMG_20230418_125746.jpg
IMG_20230418_125824.jpg

作業前。ニップル回しが振り回しにくいのでカットしました。
こんな長い柄はいらない。


IMG_20230418_143719.jpg

どんどん緩めていきます。
リムが曲がっているのでバンッ!バンッ!って音を立てて解放されていきます。

幸いにも固着したニップルは殆どなく、ヒートガンと専用浸透潤滑剤で緩んで
いきました。なお一部が固着してたときは他の緩められる部分を緩めてしまうのがコツです。


IMG_20230418_150547.jpg

ラス1。件のニップルが壊れたスポークです。


IMG_20230418_150715.jpg

取れました。どうせリムも捨てるから取る必要ないけど。


IMG_20230418_151331.jpg
IMG_20230418_151450.jpg

下が曲がっていないリムで、上が今回の曲がっているリムです。
すんごい反ってる。ここまでのものは初めて見た。


IMG_20230511_172730.jpg

座屈で一部がD形になってるうえ、グニャグニャに曲がったリムの利用方法もないので切り捨てます。


IMG_20230511_173737.jpg

断面。結構薄いですね。
リムサイドがかなり凹型に削れているのが分かります。


IMG_20230511_173724.jpg

これがFOREテクノロジーのところ。溶かしながらネジを作るそうです。
ここの内周部分もかなり厚みがありますね。よっぽどのことが無い限りニップル周辺が炸裂することは
なさそうです。

今回はスポークが手に入れば良かったのでこれで十分目的は果たしました。
意外だったのはハブが純正ベアリングのままで傷みも無かったこと。
前のオーナーはファーストオーナーでそこそこの価格で買ったそうで、セラミックとか非接触やらの変な
ことをせずに真面目に愛用していたんだと思います。
 
 

関連記事
      
今日もまたこの世からBB30を一つ消す作業。
新しい中古のフレームを入手したのでスリーブを入れます。

IMG_20230513_123003.jpg

作業するためにフレームは逆さになった状態です。
BB30は今となっては懐かしいですね。まだこのシステムを使ってる人っているのかな?


IMG_20230513_135531.jpg
IMG_20230513_135536.jpg

フレーム自体は10年前に購入されて殆ど使われていないみたい。
ただBB30のハウジングには使用に伴う外輪とフレームハウジング間の面同士の打痕と、ハウジングの
角にも打痕あり。
元々自転車屋さんで組まれていたものらしいく方々に変な痕跡はなく、ハウジングの角の打痕は元々あった
のかもしれません。


IMG_20230513_134917.jpg

いつもはFSAのスリーブを使いますが、今時代は入手先も限られて為替の影響もあって高騰しているので
今回は安価なタンゲのスリーブを使います。黒アルマイトがイイネ!


IMG_20230513_135712.jpg

緩いというレビューがいくつかありましたが確かにちょっと緩い。初手が素手で入りました。
これ以上入れるのは難しいですが、FSAよりは明らかに緩いです。


IMG_20230513_140926.jpg

治具を探し出して全ネジ棒で引き込みます。
緩いなあ。


IMG_20230513_141255.jpg

半身が入ったところでFSAのスリーブに付属していたロックタイト609を塗布します。
ロックタイト609は日本の代理店ではいまだに扱っていないようですが、一般的な高強度タイプで
代用できると思います。


IMG_20230513_142025.jpg

あっけないほど簡単に出来ました。FSAだと初手で真っ直ぐ入れるのが難しいのですが、タンゲは
初手が素手でいけるので失敗しにくいですね。緩いのは気になりますがロックタイト入れれば大丈夫っしょ。

あーそうそう。スペシャがBSAに戻したそうで。まぁBSAで何の問題もないしメリットが多いから当然の流れ。
振り回されたユーザーが常に困るんですよ。規格が変わるだけでリセールバリューが落ちるし前規格の
パーツもすぐ手に入らなくなる。
 
関連記事
      
ロードのホイールハブ周りのメンテと取り扱いについて少し書いておこうと思います。

まずクイックの締め方の一例です。※この方式はあくまでも例であって絶対でも特に推奨でもありません。

IMG_20230515_140551.jpg

↑の19時あたりの角度で気持ち軽めの調整でクイックレバーを倒して、


IMG_20230515_140718.jpg

5~10度程度締める方向に回します。あんまりやると締めすぎで反対側のナットが壊れたり、ベアリ
ングにも良くありません。
※何度も言いますが、この方式はあくまでも例であって絶対でも特に推奨でもありません。


IMG_20230515_140647.jpg

サンプル車はCAYOの左エンドですが、この手のU字が浅いものはクイックが緩いとスプリントでズレて
くることがあります。CAYOはこれが顕著で、バックフォーク全体の造りも関係しているのかもしれませんが。

またエンドが凹形状になっているせいでレバーを倒す方向が制限されていて、レバーオフセットが大きい
マビックやカンパ以外のクイックは下方向の19時~20時のあたりを狙ってレバーを倒すことになります。
実際にやってみると範囲は狭いし狙いすぎると起こしにくくなるしで面倒なので、一旦19時で緩めに倒して
20時まで少し締めるというのが非常にやりやすい。

上記は絶対ではないし、先に述べたように加減をしないとナット側のネジを舐めることがあるし、ベアリングに
与圧が掛かりすぎてベアリングの寿命を著しく縮めることもあるのであくまでも参考程度にしてください。
目いっぱい締めたからといってシステムの剛性が上がることはありませんし、ベアリングの件の
ように「モノには適正な値」というのがあります。

一度これをやってみて、「結構強くして必死でレバーを倒したと思っても締める方向に結構回せる」という
ことを知るのも良いかと思います。
逆にその(普段やっていた)程度の締結力でも大丈夫なんだということも理解すればOK。


IMG_20230515_140743.jpg

あとクイックレバーの向きですが、リアは内側の下方向で出来るだけ水平近くへ。
フロントは後ろ水平方向を推奨します。
ふじいのりあき氏も書いていますが、
「せっかく空力を追い求めた機材に乗っているのにクイックの向きで空気抵抗を増やすのはもったいない」。
ホントそうだと思う。機材を開発した人たちとモノ自体への敬意も含めたい。

なおプロのロードの単独タイムトライアルでは後ろのクイックレバーも後ろ水平方向に倒すケースがあり
ましたが、最近は見なくなりました。規制されたのか気にしてないのか。


IMG_20230515_140808.jpg

そして玉当たり調整の話です。
クイックを締めると玉当たりが変わることがあるし、ハブシャフトを手で軽く触った程度でガタを検証することは
無理なので、装着状態でしっかりクイックを締めてからフォークを掴んで力いっぱいリムをニギニギしましょう。
ここで「カクン!」「コッ…コッ…」ってなったらアカンやつです。ならないところまで玉当たりを締めましょう。

カンパも結構ガタがある例を見ますが、特にマビックのQRM+でユーザーが触ってガタが出ていない事例を
見たことがない。QRM+は相当締めないとガタが消えないのですが、そこまで締めると回転が悪くなります。
でも走っていてタイムが落ちるとか抵抗感があるとか無いから安心してください。
むしろ僅かでもガタが出てる方がよっぽどタイム落ちると思うよ。せっかく横剛性番長のマビック使ってるのに
横がガタガタって使ってる意味なしやんけ。

関連記事
      
普段は雨の日はPRO(※)のシューズカバーを愛用していましたが、経年劣化でダメになりました。

※現シマノPRO。PRO自体は欧州にある会社で、シマノが2008年に買収してグループ会社となり
シマノPROと称しています。


IMG_20230513_111004.jpg

パッと見はいいんですけどね。


IMG_20230513_111040.jpg

表面のポリウレタンコーティングが蓮ってます。きもっ!きもきももも!!!

これじゃ防水のボの字もありゃしません。


IMG_20230513_094813.jpg

使用頻度は高くないのに劣化でダメになるのはつらいので、当座の凌ぎ的に安い中華製品を
買ってみました。

安い中華といってもROCKBROSなので高級な方。ROCKBROSは品質管理が良く原価率も高いので
単純なモノの質だけで言えば日本製なみに良いものが多いです。
ただネックなのはそもそも設計や素材選定が稚拙だったりすること。このシューズカバーも反射素材
を大面積で使っているのはいいのですが、素材の伸びが少ないのでシューズに対してフィット性が高く
なくて皺がすごく出ます。中華によくある「惜しい」感じ。
背面にロゴをでかでかと入れちゃうところもちょっと惜しいですな。これが無ければ格好いいのに。
このロゴ自体は強力に溶着されていて剥がせないし、素材の関係で上から何か貼ることも厳しいです。


IMG_20230513_0949100.jpg

防水性能に優れていると謳っていますが、実際にはそこまで防水性能は高くはないです。
足首のストレッチベルトが防水ではないので、そこから裏地を伝って水がしみ込んできます。

甲側の素材の切り替えの縫製部分の裏にテープが貼ってありますが、これもシールテープでは
なくただの保護テープみたいで、ここからも染み込んでくるようです。


それでも10~15km程度の区間で5mm前後の少し強い雨の中でもシューズの中がずぶ濡れになる
ことはなく、十分と言える仕事をしてくれるので個人的には良いんじゃないかなと思います。
防寒性はマトモにチェックしていませんが防風性は高いのでソコソコあるかと。
ちなみにサイズはEU40.5のBONTに対してLを選んでいます。

このシューズカバーはkinoさんも使っていて気になる人もいると思いますんで書いておきました。
 
関連記事
// HOME //  NEXT

カテゴリ

カレンダー

最近の記事+コメント

最近のトラックバック

カウンター

Twitter
ブログ内検索

プロフィールとか


こんな変なオッサンですが世界で三本の指が入ることもありました。
なお当ブログには残念ながらデザインのデの字もスタイリッシュのスの字もございません。連絡はtf_ftr@yahoo.co.jpまで(アットは半角にしてください)

リンク