LOOK KG555に付けているブレーキは昔のスペシャの完成車に付いていたAXIS2.0なんですが、
片減りが大きいのが悩み。

分かりますよね?向かって右側が大きく減ってる。

対策としてセンタリング調整ネジを大きく緩めて…


減っている側のシューの位置を下に下げています。
どういうことかというと、減っている側は押し付け力が強いということなので、シューの位置を支点から
離すことで力を弱める。つまりレバー比を変えているわけです。
構造的にアリなのか実はイマイチ分かりませんが(一々考えるのが面倒)、片減りするキャリパーがある
場合はこの対策で概ね改善できています。

動きが少し渋いので念のため分解整備。
完成車用の安物と侮るなかれ、テクトロの上位とカンパの中位を足したような構成で結構良い造り。
サブアームにテクトロっぽい構造があるからテクトロの設計製造かな?

そんで、思うところあってセンタリング調整ネジを元に近いレベルまで締め込みました。
締めすぎたかな?元がどのくらいか分からないしこのくらいでええやろ。

左右のシューを入れ替えて…

向かって右側のシューの上下位置も標準程度に戻しました。
というのも、このブレーキの場合センタリング調整ネジでずらす対策を取っても大して変わらなかったから。
Yアーム側の剛性が足りないか何かの根本的問題があるんだと思う。
あまりにずらしすぎてタッチが悪化していたので、いっそ元に戻して左右のシューを入れ替える作戦に
切り替えます。
シューのアールが逆になっちゃいますけど、よほどブレーキゾーンが狭いリムじゃない限りはみ出しま
せんし性能面でも問題ありません。センタリング調整ネジで大きくずらすよりはよっぽど良いです。
今後は
片方が減ったら入れ替えるの繰り返しで運用します。